JETCHECKERコラム編集部
2023年8月31日更新
2024年7月をめどに新しい日本紙幣が発行されます。
予定通り新紙幣が発行された場合、2024年8月中に対応ソフトウェアをリリース致します。
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インバウンド観光客の急増に伴い、外貨に対応した紙幣計数機の需要も増加しています。市場では多くの製品が販売されており、多くの外貨両替店は「対応する通貨の多さ」と「価格」で製品を比較しているようです。ここでは、重要だが見落とされがちなもう一つの観点、「新紙幣が発行された後のアップデート」についてお知らせします。
日本では、2024年に2,000円札を除く紙幣の刷新が行われる予定です。紙幣の刷新は20年ぶりのことであり、20年前では実現不可能だった偽造防止のための新たなテクノロジーが盛り込まれる見込みです。このような紙幣のアップデートは定期的に、世界中の通貨で行われています。
紙幣が刷新されると、当然、紙幣計数機も対応が必要となります。具体的には、紙幣計数機の中に入っている「紙幣を検出するためのソフトウェア」をアップデートし、新紙幣の情報を追加する必要があります。ソフトウェアを更新しなければ、新紙幣にはいつまでたっても対応できないので、この新紙幣対応は紙幣計数機メーカーにとって欠かせないアクションといってよいでしょう。
新紙幣対応のためのソフトウェアアップデートは、おおむね2つの方法で行われます。1つは、USBやSDカードなどのメディアに、新紙幣に対応したソフトウェアを入れ、物理的にアップデートを行うという方法です。もう1つは、紙幣計数機をインターネットに接続し、新紙幣対応ソフトウェアをダウンロードするという方法です (パソコンやスマートフォンのソフトウェアアップデートと同じ方法です)。
アップデートしたソフトウェアをインストールし、紙幣計数機を再起動すれば、新紙幣への対応完了です。再起動後、すぐに新紙幣の判別が可能となります。
ここで、1つの問題があります。「紙幣計数機メーカーは、世界中の新紙幣アップデートを常に把握して、アップデートを出し続けられるのか」という点です。
例えば、日本で設計開発されている紙幣計数機の中には、「国内と海外の両方で販売され