JETCHECKERコラム編集部
ラーメン店や立ち食いそば店、食堂など、券売機が導入されている店舗は多いですが、一日一度、または複数回の締め作業をより短時間で終わらせる方法をお知らせします。
大手の飲食店やショッピングモール内の飲食店であれば、売上をそのまま入金機に入れて終了。明日使う釣銭は警備会社が持ってきてくれるという運用を行っているかと思います。
しかし、一般的な個人の飲食店や立ち食いソバやラーメン店といった路面店では、入金機や警備会社を利用するコストが高いため、「銀行の夜間金庫に入金」「毎日地場の金融機関に回収に来てもらっている」という店舗も少なくないはずです。
しかし、ただでさえ忙しい営業中の中締め処理や、閉店後の処理を考えると、「手で計算するのも限界。時間がかかりすぎる」といって計算がおざなりになってしまうケースもあるのではないでしょうか。
券売機が1台の店舗でもそれなりの手間がかかる作業ですが、券売機が複数台ある店舗になると、各券売機ごとの集計が必要になるため、この作業が台数分かかってくることになります。
いくら忙しかったとしても、券売機にある現金を正しく数えないと手戻りが多く発生します。
券売機は、人間のレジに比べて違算は少ないです。しかし、違算がゼロかというとそうではありません。
券売機は、金属の高価や、紙でできた紙幣といった物質を機械の中に取り込んで判別、計数、処理を行っています。しわしわになった紙幣を巻き込んでしまったり、誤って投入されたメダルや外貨を間違って計算してしまうといった間違いは起こりえます。また、券売機内部の部品故障により、正しく計数されない場合もあります。
個人商店に近い店舗であれば、経営者=店長であるため、現金の処理は必ず店長が行えば安全です。しかし、店長も店に100%いることは難しいため、信頼できる正社員や家族、親族、共同事業者などに現金処理を任せることもあるでしょう。また、複数店舗展開している場合は、100%誰か別な人に現金管理を任せる必要があります。
ここで現金を抜かれる可能性が出てきます。もちろん、監視カメラの元で誰が処理したかがわかる形で現金を扱いますが、規模が小さい店舗の場合、監視カメラを毎日チェックすることは不可能であるため、現金抜き取りが事実上黙認されてしまうこともあります。「監視カメラで撮影されているから内部犯行が100%防げる」わけではありません。
現金を数える時間が長くなればなるほど、お金を落としたり、どこかの隙間に挟んでしまったりという紛失も増えます。路面店の場合、ドアが開いたとたんに風が入ってきて、現金が散らばってしまう、なんてことも少なくありません。現金を数えるのであれば、短時間で集中的に行わねばなりません。
「金融機関で勤務する従業員の給料が高いのは、お金を盗まないようにするためだ」という都市伝説のような話があります。実際、厚生労働省が出している「産業別月間現金給与総額」の情報を見ると、30人以上の金融機関で勤務する従業員の給与平均は51万3000円となっており、全産業平均の36万3000円を大きく上回っています。
しかし、金融機関に勤務する従業員が顧客のお金を着服したという例は繰り返し報道されています。そして、店舗の売上金が着服されたとしても、「いくら着服された」という証明が行えなければ、着服金を取り戻すことは難しいのです。毎日、正しく計算し、計算の証拠を残しておくべき理由はここにもあります。
券売機の締め処理時には、手作業で時間をかけて現金を数えるのではなく、紙幣計数機ならびコインカウンター(貨幣の計数機)を使って短時間で計数するほうが間違いがなく、かつ短時間で作業が完了します。
こちらは、異なった金種を140枚、ジェットチェッカーに入れて計数を行っていますが、10秒前後で計数が完了しています。これを手作業で計算するとなると、この何十倍もの時間がかかり、かつ数え間違いが起こる確率も高くなってしまいます。ジェットチェッカーを用いるほうが、迅速確実に締め処理が行えます。
また、ジェットチェッカーには紙幣の向きをそろえる「面揃え」の機能があります。
飲食業では、お客様に気持ちよくお釣りを受け取ってもらうため、お札の向きを揃えるのは当たり前になっていますが、これを実際に手でそろえようとするとかなり面倒なのが実情です。「やったほうがよいのは分かっているが、面倒でそこまで手が回らない」という店舗も多いのではないでしょうか。
ジェットチェッカーを使うと、お札の向きをわずか2ステップで全てそろえられます。毎日の締め作業の後に、明日のお釣りを準備する際に短時間で行えますので、作業負担はほとんどありません。
ジェットチェッカーによる計数は短時間で終わりますが、これによるメリットは非常に大きいものがあります。
まず、上記(1)の券売機内の違算については、券売機内の金額カウントと、ジェットチェッカーによるカウントを突き合せれば、瞬時に違算金額が特定できます。券売機内部の問題個所のチェックや貨幣のチェックなども並行して行うことで、短時間で違算をなくすことができます。
次に(2)現金の抜き取りですが、作業が短時間で終わる場合は、どのような作業を行ったかをチェックするのが容易になります。よって、経営者が監視カメラで録画した画像を定期的にチェックし、そのチェック内容を従業員や現金管理に携わる人に伝えることで抑止効果が期待できます。
(3)の紛失については、現金を計算する時間が短ければ短いほど紛失リスクは下がります。ジェットチェッカーは、手作業の何十分の1で計数を完了させるので、紛失リスクも当然少なくなります。
最後の(4)についてですが、紙幣計数後に「いつ、どれだけの紙幣を計数したか」を記録、または印刷しておける仕組みになっています。よって、自身の計数した金額と、金融機関が出してきた金額に違いがある場合は、金融機関に再度の計数を依頼したり、あまりに金額が合わない場合は支店長に依頼して担当者の変更を依頼するなどの対策が取れます。ジェットチェッカーは、ヨーロッパやアジアの世界的な大手金融機関で何千台と導入されている、金融機関クオリティの製品です。実際に日本の金融機関で使われている機械よりも、ジェットチェッカーのほうが優秀である場合もあるほどです。
このように、ジェットチェッカーは「現金管理を入金機や警備会社任せにできるだけの大規模店舗、有名チェーン店」でない飲食店でも、手軽に導入でき、毎日の処理をぐっと楽にしてくれます。毎日の負担を減らすため、また内部犯行や紛失を減らすためにぜひご検討ください。