JETCHECKERコラム編集部
金融や小売業界など、毎日大量の紙幣を扱う現場では、正確かつ効率的な現金管理が要求されます。
このような背景から、紙幣を迅速かつ正確に数えるための機械が多くの企業や店舗で導入されています。
これらお札を数える機械は紙幣計数機と呼ばれたりマネーカウンター・紙幣カウンターと呼ばれています (以下マネーカウンターに統一)。
一見すると似たような機能を持つこれらの機械には、実は大きな違いが存在します。
紙幣計数機は、紙幣の金種を識別し、その枚数と合計金額を計算する高度な機能を持つ一方、マネーカウンターや紙幣カウンターは金種の識別をせず、紙幣の枚数のみをカウントするシンプルな機能を持っています。
この記事では、これらの機械の違いやそれぞれの特徴、そしてどのような場面でどの機械を選ぶべきかについて詳しく解説していきます。
紙幣を取り扱う業務をより効率的に、そして正確に行うための参考として、ぜひ最後までお読みください。
紙幣計数機は、その名の通り紙幣を計数するための機械ですが、単なる「数える」機能だけではありません。
以下に、紙幣計数機の主な特徴とその利点を詳しく解説します。
紙幣計数機の最大の特徴は、投入された紙幣の金種を正確に識別し、それに基づいて金種ごとの枚数と合計金額を計数・計算する能力にあります。
これにより、複数の金種が混在した紙幣の束でも、一度に正確な計数が可能となります。
紙幣計数機は投入された紙幣の金種を識別しているので、複数の金種がランダムに混在した紙幣の束を仕分けることができる機械もあります。
このような機械は2ポケットマシン・3ポケットマシンと言われ、計数済み紙幣が収納されるポケット (計数済みポケット / リジェクトポケット) が必ず2つ以上あります。
ポケットが複数あることにより、仕分け途中で計数を停止することなくスピーディーに金種の仕分けができます。
1ポケットマシンの場合は異金種 (仕分け対象外の金種) が読み込まれるたびに計数が停止し手でその紙幣を取り出す必要があります。
そのため、1ポケットタイプの紙幣計数機による金種仕分けは現実的ではありません。
正確に金種を識別するため、紙幣計数機は紙幣を読み取るときに次の情報を読み取っています
・通貨 (日本円、米ドル、etc)
・金種
・紙幣の向き (上下表裏)
読み取ったこれらの情報を元に、以下のような多彩な機能を提供をする紙幣計数機もあります。
お札の向きを揃える機能
上下表裏がバラバラに混ざった紙幣束の向きを一瞬でおなじ向きに揃えることができます。
きまった枚数ごとに仕分ける機能
あらかじめ設定した枚数ごとにお札をまとめます。
この機能を使うと、50枚・100枚といった単位ごとの紙幣の束を簡単スピーディに用意することができます。
外国紙幣の計数
日本円だけでなく海外の紙幣とその金種を識別し計数します。
当社の紙幣計数機ジェットチェッカーは2ポケットタイプの紙幣計数機なので、上記で説明した全ての機能に対応しています。
マネーカウンターは、紙幣計数機とは異なり、紙幣の金種を識別することなく、投入された紙幣の枚数のみをカウントする機械です。
この章では、マネーカウンターの基本的な特徴や利点、一般的な使用場面について詳しく解説します。
マネーカウンターの主な機能は、紙幣の枚数を迅速かつ正確にカウントすることです。
金種の識別は行わず、単純な枚数のカウントに特化しています。
当然通貨の判別も行いません。
マネーカウンターは、特定の金種の紙幣がどれだけあるのかを素早く知りたい場合や、金種ごとに仕分け済みの紙幣の束をカウントする際に便利です。
例えば、イベントやフェスティバルの収益を速やかに確認する際や、小売店での日次の売上の確認など、さまざまなシーンで活躍します。
マネーカウンターの最大の利点は、そのシンプルさにあります。
操作は非常に簡単で、特別な設定や手順は不要です。
電源を入れ、紙幣をセットするだけで、すぐにカウントを開始することができます。
紙幣の金種を識別する機能が不要なため、マネーカウンターは紙幣計数機に比べてコストが抑えられています。
そのため、予算に限りがある場合や、金種の識別が不要なシーンでの導入がおすすめです。
紙幣計数機とマネーカウンター、これらの機械はそれぞれ異なる特徴と利点を持っています。
では、具体的なニーズや状況に応じて、どの機械を選ぶべきなのでしょうか。
この章では、それぞれのニーズに合わせた選び方のポイントを解説します。
お札を数える機械は、毎日大量の現金を扱う業種では必須のツールとなっています。
その中でも、紙幣計数機、マネーカウンター、お札を数える機械は、それぞれ異なる特徴と利点を持ち、多様なニーズに応えることができます。
合計金額を計数するする必要がある場合は、金種の識別機能が必須となります。
この場合は紙幣計数機を検討しましょう。