JETCHECKERコラム編集部
日本では、インバウンドというとまずは「中国、韓国、台湾、香港」を思い浮かべてしまう方も多いかと思います。しかし、日本政府・観光庁によると、オーストラリアを無視はできない統計数値が上がってきています。
以下でご説明いたします。
オーストラリアというと、「大自然」「コアラやカンガルー」「南半球で日本と季節が逆」といった自然に関するイメージを多く持たれている方が多いですが、統計情報などからオーストラリアを見直してみましょう。
・オーストラリアの人口: 2500万人 (日本: 1億2600万人)
・日本までの距離: 8時間半から10時間半程度
・オーストラリアの一人当たりGDP 59000ドル(日本41000ドル)
インバウンドの観点で、まず知っておきたい情報はこの3点です。
人口は1/5程度で、地理的にかなり遠いためフライト時間は長め、そして一人当たりのGDPは日本人よりも4割も豊かという点です。
日本人が東南アジアなどの国を訪ねて、現地の物価の安さに驚くことがありますが、オーストラリア人が日本に来て体験しているのが、まさにそれです。オーストラリアは一人当たりの収入も高いのですが、物価も高いため、自国ではそこまで豊かさを味わえるわけではありません。しかし、日本に来ると「何もかもが安い」という気持ちになっています。
また、フライト時間が長いということは、中国・韓国・台湾・香港からの観光客とは違い、「2泊3日」「3泊4日」といった短期の旅ではなく、より長期の旅になるということです。日本人が海外に行く場合でも、韓国や中国に行く時より、アメリカやヨーロッパに行くときの方が長期間になるのと同じです。
つまり、オーストラリア人は「日本人よりお金持ちで、比較的長期に滞在」する人たちです。
次に、「お金持ちで比較的長期に滞在する」オーストラリア人の、日本での消費行動はどのようなものか、見ていきたいと思います。なお、この情報は観光庁が発表している「訪日外国人消費動向調査」に基づいています。
まず、「中国・韓国・台湾・香港」のビッグ4と、オーストラリアを比較してみましょう。
ビッグ4は、6日間以下の旅行が過半数を占めるのに対して、オーストラリア人は7日から20日間の旅行で約75%を占めます。特に、14日から20日も滞在する人が35%もいるのが大きな違いです。
訪日観光客の中で、世帯収入を回答している人のうち、ビッグ4はおよそ60%~80%が世帯収入1000万以下で、うち500万以下が30%~50%を占めます。これに対しオーストラリアは、過半数が世帯収入1000万以上で、約40%が1000万円~2000万円、約4%が2000万円~3000万円、そして3000万円以上が7%もいます。
これに対してビッグ4は、3000万円以上の世帯収入がある人の割合は約1~3%であるため、オーストラリア人が非常に豊かであることが観光庁の統計からも裏付けられています。
オーストラリアはお金持ちで長期滞在であるため、消費金額が多いのも特徴です。
オーストラリア人は日本滞在中、「ビッグ4の1/3から半額程度しかお土産は買わないが、滞在中はビッグ4の2倍から3倍のお金を使う」のが特徴です。宿泊費、飲食費、日本滞在中の交通費、娯楽サービスへの支出がいずれも非常に高いといえます。
ビッグ4と比べると、オーストラリア人観光客はそこまで多くありません。2018年のビッグ4の訪日観光客数は、中国830万人、韓国750万人、台湾470万人、香港220万人ですが、オーストラリアは55万人です。韓国からのの1ヶ月の観光客数よりも少ない人数です。とはいえ、所得が高めの方向けにサービスを提供している施設では、オーストラリア人が来る割合は、上記の数字より高いといえます。
消費金額が多いのだが、人数が少ないため、オーストラリア人向けのサービスは抜けが多いです。例えば外貨両替所や自動外貨両替機では、いまだにオーストラリアドルに対応していないものが多数あります。
手持ちのオーストラリアドルはあるが、両替できないので出費を抑えている、というオーストラリア人観光客は必ずいます。オーストラリアドル対応を進めることは、貴社の施設を訪問したオーストラリア人の財布の口をさらに大きく開いてもらうチャンスになります。
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